ガムシロップの成分
ガムシロップの成分
ほとんどのガムシロップには化学的に作られた甘味料が使用されている。
一般的な商品の他に、カロリーゼロのものがある。
ガムシロップ
主な成分 果糖ブドウ糖液糖
カロリーゼロのガムシロップ
エリスリトール
アセスルファムK、スクラロース、アスパルテーム、PH調整剤、増粘剤、香料、
ビタミンCなど
果糖ブドウ糖液糖・・・果糖とブドウ糖が入った液体の糖で異性化糖の一種
デンプンを酵素によってブドウ糖に分解し、さらにもう一度酵素を使ってブドウ糖の一部を果糖にして作られます。
異性化糖には以下の4種類がある
ブドウ糖果糖液糖:果糖の割合が50%未満
果糖ブドウ糖液糖:果糖の割合が50%以上90%未満
高果糖液糖:果糖の割合が90%以上
砂糖混合異性化液糖:上記3種類の異性化糖に果糖の10%以上の砂糖を加えたもの
現在多く使われているものは、果糖が55%の果糖ブドウ糖液糖
ちなみに清涼飲料水の500mlのうち、およそ20〜30%はガムシロップの成分。
つまり、ほとんどガムシロップそのものを飲んでいるようなもの。
アメリカでは、このブドウ糖果糖液糖が肥満原因のひとつと言われている。
エリスリトールはキシリトールなどと同じ糖アルコールの一種
デンプンやブドウ糖を発酵させて作ることからアルコールの名前がついている。
糖アルコールは自然界に存在する甘味料。
果物や味噌などにほんの少しだけしか含まれないことから希少糖と呼ばれている。
エリスリトールは砂糖の約70%の甘さで、ス-ッと抜けるような清涼感のある味。
カロリーは、日本では1gあたり0calと表示して良いことになっている。
甘味を砂糖に近づけるため、砂糖の300倍の甘さがあると言われる羅漢果エキスを
少量混ぜている。
同じ理由で、カロリーゼロのガムシロップにはエリスリトールの他に甘味の強い成分が混ぜられ、砂糖と同じくらいの甘さになるようにしている。
その他の甘味料は下の記事を参考に
ガムシロップの原料は?
通常のガムシロップの主な成分である果糖ブドウ糖液糖は、トウモロコシや馬鈴薯、サツマイモのデンプンを原料に作られている。
元々は日本で余ったサツマイモの有効利用のために開発された製品。
アメリカではトウモロコシを原料にすることが多いため「コーンシロップ」と呼ばれる。
カロリーゼロのガムシロップは、エリスリトールが食品を発酵させて作る以外は化学物質が原料として使われる。
ガムシロップの成分はそのほとんどが砂糖ではなく化学的に作られた甘味料を使用
甘味料は価格が安いことや、甘味が強くて少量で砂糖と同じような甘さにできる。
現在ではガムシロップ以外にも様々な食品に使用されている。
ガムシロップと砂糖の違いは、第一に冷たい飲み物に溶けやすい。
グラニュー糖を冷たい飲み物に入れたらなかなか溶けないので困ります。
人工甘味料が使われる前は、砂糖を煮溶かしたものをガムシロップの原料として使用していたが、どろっとした粘りけをつけるのと、長期保存する時に砂糖が結晶化しないようにアラビアガムを使っていたためです。
アラビアガムは別名「アラビアゴムの木」でアカシアの一種の樹木です。
黄を傷つけることでとれる樹脂を増粘剤として使用している。
「ガムシロップ」の名前がついたのは、アラビアガムを使っていたため。
今ではほとんど使用していない。
ガムシロップと砂糖のもう一つの特徴の違いは、温度です。
実は一般的なガムシロップに使用されている果糖ブドウ糖液糖は、40度以下で砂糖よりも甘くなる傾向にある。逆に高い温度では甘さを感じにくい。
砂糖は温度が高い方が甘く感じやすい。
ホットコーヒーに入れるなら砂糖を、アイスコーヒーにはガムシロップを使用した方が少しの量で甘さを感じることができる。