砂糖の種類と使い方
砂糖の種類と使い方
普段何気なく使う調味料の砂糖。コーヒーに入れたり料理の味付けに使ったり。
いろんな種類があるけれどどういうのが適切で、白色と茶色いのとかあるけど具体的にはどう違うのか。あなたは意識して使えていますか?
この記事では、砂糖のことをもっと知ってどういう使い方が適しているのかがわかるようになります。
砂糖
・原料と作り方
・種類別健康効果
・砂糖の代表的な10種
・原料と作り方
砂糖の主な原料はサトウキビとてんさい
てんさいから作られた砂糖は、サトウキビから作られた砂糖よりも甘味があっさりしていると言われています。
一般的にサトウキビから作られた砂糖は「甘しゃ糖」、てんさいから作られた砂糖は「てんさい糖」と呼ばれています。
砂糖は原料にかかわらず製造方法は以下の2種類に分類されます。
「精製糖」」と「含蜜糖」。
一般的に、料理に使われる白砂糖の上白糖や少し褐色を帯びている三温糖、グラニュー糖などは精製糖の一種です。
また黒砂糖(黒糖)などの原料の風味が強く残っているものは含蜜糖に当たります。
精製糖の製造過程ではミネラルなどを含む糖蜜と結晶を分離する精製を行っているため、「ショ糖」と呼ばれる砂糖の甘味を生み出す物質の割合が多くなっています。
精製糖は一般的にショ糖の純度が高く、例えばグラニュー糖なら成分の99.95%をショ糖が占めています。
例えば、含蜜糖の一種である黒砂糖ではショ糖の割合は75~86%程度です。
・種類別健康効果
含蜜糖には精製糖に比べ、ミネラルが多く含まれています。
「代表的な精製糖と含蜜糖のミネラルの割合」
精製糖 上白糖(白砂糖)・グラニュー糖 ミネラルの割合0.01~0.02%
含蜜糖 黒砂糖 ミネラルの割合1.3~1.6%
・砂糖の代表的な10種
(1) 上白糖(白砂糖):どんな料理にも使いやすい
日本の家庭では最も一般的に使われている砂糖です。
濃さと深みにのある甘味が特徴で、上白糖を使って調理すると料理の味にコクが出ます。味に癖がなく何にでも合う万能の砂糖です。
また、上白糖を入れた食べ物を加熱すると色合いをこんがりとした褐色に仕上げることができるため、パンやクッキーなどにも使われています。
(2) 三温糖:煮物や佃煮など和食に良く合う
三温糖は、煮物や佃煮などで主に用いられる私たちにとって身近な精製糖の一種です。
砂糖の風味を活かして甘辛く味付けする料理や、甘味の強さやコクを生かせる和食にぴったりです。
(3) グラニュー糖:お菓子作りに最適
砂糖の風味を活かして甘辛く味付けする料理や、甘味の強さやコクを生かせる和食にぴったりと言えます。
純度の高いショ糖でできているため、ショ糖の味以外の風味はほとんどなく、
さっぱりとした甘味が特徴です。
素材の香りや色、風味などを活かしたい料理に最適と言えます。
特に、素材の風味を活かしたいお菓子を作るときにはグラニュー糖を使うのがおすすめです。
また、コーヒーや紅茶に入れても、邪魔されることなく豆や茶葉の香りを楽しめます。
(4) 粉砂糖:ケーキなどデコレーションができる
粉砂糖は、上白糖やグラニュー糖を砕いて作られる精製糖です。
主にケーキやチョコレートなどのデコレーションに用いられます。
(5) 顆粒状糖:ヨーグルトや果物に振りかける
市販のヨーグルトなどに粒状の砂糖が添付されているあれです。
ヨーグルトだけでなく、果物に振りかけて甘さを自分好みに調節して食べるのもおすすめですよ。
また、顆粒状糖は水に溶けやすいため、コーヒーなど飲み物に入れるのも良いでしょう。
(6) 角砂糖:コーヒーや紅茶に入れる
角砂糖もグラニュー糖を立方体の形に固めた精製糖の一種です。
角砂糖は1個の重量が決まっているため、面倒な計量をしなくても正確な分量を使うことができて便利だと言えます。
(7) 液糖:アイスドリンクに溶かしやすい
ガムシロップなどに使われている液状の精製糖の一種です。
最大の特徴は、溶かす手間を省けることです。固形の砂糖が溶けにくい冷たい飲み物にも手軽に甘味を加えることができます。
(8) 氷砂糖:果実酒にぴったり
ゆっくりと時間をかけて砂糖の結晶を大きくすることで作られています。
キャンディとしてそのまま楽しむこともできますが、果実酒を作る時に使うのもおすすめの使い道です。
氷砂糖を入れるとお酒の中の砂糖濃度がゆっくり上がり、果実のおいしさを引き出してくれます。
常温で保存して品質に問題が生じない上にそのまま食べることができるため、非常食としても氷砂糖はおすすめです。また、疲労回復や精神安定といった効果を期待できるため、登山やマラソンなどに持っていくのも良いです。
(9) 黒砂糖:独特の風味が特徴
黒砂糖は沖縄、奄美大島、種子島の特産品として知られている含蜜糖の一種です。
一般には「黒糖」という名前で親しまれています。
黒砂糖は、サトウキビの絞り汁を生成せずにそのまま煮詰めることで作られます。
和菓子に使われるケースもあり、カボチャ煮などの料理に使用すると、コクのある味を楽しむことができます。
(10) 和三盆:日本の伝統的な砂糖
和三盆は日本の伝統的な手法で作られる含蜜糖と精製糖の間に位置する特別な砂糖です。
「竹糖」という種類のサトウキビから作られており、独特の風味が特徴です。
徳島県・香川県で製造されており、粒子がとても小さく口溶けが良いため和菓子の材料として珍重されています。
まとめ
砂糖と言っても製造方法で様々な種類があり奥深い世界となっています。
精製糖は癖が少なく、幅広い料理に使うことができます。
含蜜糖は独特の風味があるため普段使いは少し難しいものの精製糖に比較してミネラルの含有量が多く、料理によっては風味を活かすことができるという特徴があります。
意識して使うことで食生活が楽しくなります。